13番目の望遠鏡 ブルーⅡ登場(その1)

スタパにはたくさんの望遠鏡があります。数え方によっても変わるのですが、いちおう「三脚と架台に鏡筒を載せてすぐ使えて、少なくとも月がしっかり見えるくらいの性能」というのを1台としてカウントしますと、12台というのがこれまでの台数でした。(借り物や預かり物、玩具レベルや飾りレベル、部品レベルのものまで含めるとこの倍近い望遠鏡がゴロゴロしているのですが・・・)
ペンションを開業する前は住宅事情の問題もあって、たった1台(鏡筒は2本)しかなかったのですが、ここ1~2年で一気に増えてきました。
特に昨年、貸出用の望遠鏡を充実させようとして、小型の望遠鏡を客室の数分(5台)用意したあたりから急速に台数が増え始めています。遊んでいる鏡筒があると架台や三脚を入手したり作って増やしたり、なぜか架台だけ手に入れてしまい、それに載せる鏡筒を入手したりとイタチごっこを繰り返しているわけです。
最近は開き直ってスタパの定員である13名に一人1台を貸出できるようにしようと13台を目指しています。(天文台の望遠鏡も1台と数えていますので、一人1台にするためには14台必要になりますが・・・)
さて、ずいぶん前置きが長くなったのですが、つい最近13番目の望遠鏡にすべく中古の鏡筒をヤフーオークションで購入しました。

 ビクセンMC127L、マクストフカセグレイン(以下マクカセ)式光学系で口径127mm、焦点距離1500mmという仕様です。(写真右の青い鏡筒です。ちなみに中央は借物のビクセンの新鋭機VMC110L:110mmビクセンマクカセ、左はビクセンVIPER:90mmマクカセです。)
スタパの望遠鏡としては口径の大きいほうから5番目の大きさで、全体の中ではやや大きいほうに位置づけられる望遠鏡になります。
実はこのサイズの望遠鏡は開業のときからずっと欲しいと思っていました。このサイズは架台と三脚に組み立てた状態で気楽に室内からの持ち運びができて、お気楽星見に使える上限の大きさではないかと思います。
スタパの西側にはわりと近くまで森が迫っていて、西側に沈んでゆく天体はかなり早い時間に森で死角になってしまいます。冷たい北西からの風を遮ってくれたり、早い時間に日陰になって望遠鏡の温度順応を助けてくれたりと、良いことも多いので文句は言えないのですが、月や土星などぜひお見せしたい天体が森に遮られてしまって残念に思うことも多いわけです。
そんなときに、そこそこの性能で気軽に移動できるコンパクトな望遠鏡があれば敷地の外まで移動してご覧いただくことができるわけです。そこそこの性能とコンパクトを両立するのがこの望遠鏡MC127Lなわけです。
スタパの望遠鏡はゴレンジャーシリーズよろしく色で識別するのを原則にしています。従来「ブルー」には16倍70mmの双眼鏡が百戦錬磨の功績をたたえる意味で割り当てられていました。さすがに30年選手でくたびれてきていることもあるので、今回このMC127Lに「ブルー」の称号を移すことにしました。

この先、架台の準備など実戦投入までにはまだ時間がかかりますが、大急ぎで準備を進めたいと思います。
また、望遠鏡のインプレッションについては近日中に紹介させて頂きますのでお楽しみに。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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